言葉遊びをするように。

《時の流れに身をまかせ》

   
 

 歌って、好きです。
 インストロメンタルの曲も好きですが(クラシックとか、ピアノ曲とか、ゲーム・アニメのBGMとか)。
 歌詞があると、情景とか、もっと思い浮かべ易くなりますよね。
 国語の教科書に載ってるような、文学史に燦然と輝くような、そんな立派な(?)詩でなくても、心に響く、心に残るものは沢山あります。

 さて。そんな歌詞を、第三者がいろいろと、面白可笑しく変えたもの。
「替え歌」というものがあります。

 言葉遊びのようで、私はそれが大好きです。
 今回はいくつかのテーマで、それについてお話をしていき、心に今も残る替え歌を紹介しようと思います。

 さて、最終話つ目は、時代について。

 「歌は世に連れ、世は歌に連れ」という言葉があります。
 それを顕著に表しているんだかどうだかは、私ゃもう知りません(おい)。
 でも、“替え歌”という代物について、それにはかつて全盛期があったということは、確かに記憶しています。

 一時期(平成年〜年くらいのことだと思います)、何でか知りませんが、某アニメ雑誌『アニメ●ィア』の付録冊子でやたらと『替え歌』について特集していました。
 『アニメ●ィア』には必ず小冊子が付いてくるのですが、年に2回は必ず新番組のアニメソング特集の本でした。
 そしてその冊子のおまけページみたいなところで、いろいろな特集をしていたのですが(その曲に合わせた踊りとか、アニソンのうち立てた記録を列挙するとか、主題歌でない曲の紹介とか)。

 私が買い始めた当初は『替え歌』が回連続でした‥‥‥。

 

 その一方は紛失したのですが(捨ててはいないはず‥‥‥)、もう一方はまだ手元に残っています。

 今回私がお話ししたかったのは前者の方だったのですが、そういう訳で如何せん資料が残っていないので、詳しくお話しできないのが残念です。

 

 

 では、大まかにお話ししましょう(笑)。
 印象に残っている(今も記憶に残っている)部分だけのお話になりますが。

 

 まず最初に、平成元年〜2年、という時代を一応アニメの歴史的に説明しておきますと。
 一番の有名どころだと‥‥‥平成元年は『聖闘士星矢』アニメ版が終了した年、というと分かり易いでしょうか。
 その他いろいろ言っていきますと。
 この年(3月頃)にTV放映が
わったのは『アニメ三銃士』『鎧伝サムライトルーパー』『魔人英雄伝ワタル』『超音戦士ボーグマン』『赤い光弾ジリオン』辺り。
 そして平成元年(4月頃)にスタートしたのが『天空戦記シュラト』。あと『魔人英雄伝ワタル2』『獣神ライガー』『勇者エクスカイザー』くらいが有名どころでしょう。『美味しんぼ』もアニメはこの年スタートだったような。
 手元に確たる資料がないので少々誤差はあるかも知れませんが、大体こんな感じです。

 

 さて。この頃一番アニメ界を騒がせていたのが『鎧伝サムライトルーパー』。今でもうちのサイトはそれをひきずっている訳ですが(笑)、当時は本当にすごかった
 まだバブルが崩壊していなかったのよね〜なんて、しみじみ思うこともありますが。
 この『鎧伝サムライトルーパー』、TV放送終了後もかなりの人気を誇っていまして。
 第2次声優ブームとまで言われました。
 OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)という言葉を定着させたのも、これが最初ではないでしょうか(尤も、当時はOAVと呼ばれていたことが多かったですが ‥‥‥ でも一般人にAVと勘違いする人が多くてヤメになったとか/笑)。
 
いや、そんなのはどうでもいいんです。

 そんなこんなで。放送終了後も、CDビデオという媒介を通して人気を維持した『トルーパー』。
 そうすると。
 当然、その『アニ●ディア』の小冊子、アニソン特集の中にも、『トルーパー』関連のお話が出てきたのですよ。
 新曲が出たという特集ではなく、てーかむしろ、新曲(ボーカル曲のアルバム/原作ナシの1年ものアニメとしては驚異的だと思う‥‥‥)が2枚も出たというのに、何故かそれの特集ではなくて、替え歌のコーナーとして。

 

主役5人のキャラクター、
それぞれの替え歌が。

 

 その『鎧伝サムライトルーパー』の後期OP『サムライ・ハート』(歌:森口博子)の替え歌、5人分。
 同じメロディーで、歌詞だけ違うという替え歌。
 それぞれに、そのキャラの持ち味が出ていまして。

 今では殆ど憶えていないのがとっても残念です。

 

だって。

 

 

 

 

   

方言使いまくってたんですよ、
その歌ッ!!
(そこか)

 

 

 

 

 5人全員、地方出身者でしたからね‥‥‥‥‥‥(笑)。
 当HPに掲載している『トルーパー』紀行、見れば分かるでしょうけれど(そうか?)。
 主人公の真田 遼は山梨県(富士山麓)。 秀 麗黄は神奈川県横浜市(中華街辺り)←これだけは「地方」ではないかも。
 伊達 征士は宮城県仙台市(伊達政宗の子孫だし)。 羽柴 当麻は大阪府(枚方の辺り)。
 そして毛利 伸は山口県萩市(萩焼の窯元)。

 

 くり返しますが、今ではこれらの歌詞を殆ど憶えていません
 もしかしたら、方言はそんなに使っていなかったかも知れません。

 でも、一番印象に残った、というか、「本当に使っているんだろうか?」と疑問に思ったことがあるんです。

 

 

 

 

 

「『〜ずら』って、
山梨県民は本当に
そう言うのか!?」

 

 

 

 

 くんの替え歌の中にですね、確かにあったのです。この方言。
 今思えば、「殿馬って山梨県民‥‥‥!?」となるのですが(笑/だって「ずら」使う人って他に知らないし)。

 そういうば当時の同人誌とかでも、彼らは方言使わないのかって論議があったようななかったような。
 当麻だけは、よくそのテの本では関西弁使ってたような(関西弁は市民権得てるからね‥‥‥)。
 うちの地元では、山口弁しゃべって周囲を混乱させている伸もいたけど(笑)。
 その替え歌に、特徴的な山口弁はなかったような気がします。つーか、全く覚えていない。

 

 『トルーパー』キャラクター関連で記憶している替え歌っていやぁ‥‥‥そうだなァ‥‥‥。

 ♪白と黒は白炎の印 24時間戦えますか 白炎 白炎 僕らの白炎 ♪

(リゲインのCMソングの節で)

 

 しか憶えてないや‥‥‥(笑)。そういや、リゲインが世に出て、もう14年以上になるのね‥‥‥(しみじみ)。

 あと前々回ここのコーナーでお話しした♪ ぼうやよい子だ 珠出しな 珠を出したら 武装しな〜♪ ってヤツ。
 もっともっとありました(『忍者ハットリくん』のOPで烈火の遼くんのテーマとか、もっとマニアックな曲を使ったものとか)

 

 

 けど、当時のアニメ関連はなんかたくさんあったような気がします
 断片的にしか思い出せませんが。

 

 ♪ 廃墟の中から立ち上がれ ハニワ〜 ♪とか(本当はハニワじゃなくて『ライガー』)。

 ♪ 偏食中年 雄山 雄山 〜♪とか

(『デビルマン』OPの節で『美味しんぼ』海原雄山のテーマ/本当はもっと長いです)。

 

 ♪ 黒木さんちの凱くん 
  このごろ少し変よ どうしたのかな 
   一緒に遊ぼって言っても
  おうちに帰ろって言っても 
  いつも答えは同じ
   「コ・ロ・ス」 つまんないな 〜♪
 

とか

(『天空戦記シュラト』知らなきゃ分からないでしょうな‥‥‥)。

 

 ♪ 始末書に聞け 俺の名は 
  太田 功
(おおた いさお) ここにあり 
   来るなら来てみろ 黒レイバー 
  キレて乗ったぞ イングラム
   進士の言葉も筒抜けだ 
  悪のレイバー倒すため 〜 ♪
とか

(『仮面ライダーアマゾン』OPの節で
『機動警察パトレイバー』太田 功のテーマ
ラジオで聴いただけなのでうろ覚え)。

 

 きっと、この頃が“替え歌”全盛期だったんでしょうね‥‥‥
 昭和ひとケタならぬ、平成ひとケタの頃が。
 この頃が青春だった人たちが、きっと一番“替え歌”を知っている or 作った経験があるだろうなって気がします。
 今回4ページに渡って紹介したいくつかの替え歌も、その殆どがその時代に作成されたものです。
 否、最近の若者も作ってるのかも知れませんが‥‥‥あんまり耳にも目にもしません。

 最近何人か、“替え歌”をHPのコンテンツになさっている方に(web上で)遭遇しましたが。
 まぁ私と、大体同じくらい(の年代の人/昭和50年代前半生まれ)かな〜って感じでしたもの‥‥‥(笑)。

 

 

 

 ええ、今でもあるんですよ。

 中でも一番印象的だったのは、某日壬生 紅葉をgoogleで検索かけたときに引っかかったページで。

 

知っている人は知っていると思いますが。
以前私はgooやgoogleといったロボット検索に
壬生紅葉という言葉を検索にかけて。
500件くらい見て回ったことがあります(暇人め‥‥‥‥‥‥☆)。

 

 その時に引っかかった壬生 紅葉のテーマ(笑)。これも替え歌でした(大笑)。

 

 

しかも。そのもと歌は。

 

 

 

 

 

『となりのトトロ』

でした(大笑)

 

 

 

 

 他にもそのサイトには『東京魔人学園』の替え歌があり。
 チャゲ&飛鳥の『Say Yes』で如月 翡翠のテーマとか。
 爆風スランプの『Runner』で村雨 祇孔のテーマとか、まだまだたくさんありました。

 みんなごっつステキでした。しかも、もと歌みんな知ってるものばかりで(替え歌の基本ですよね !!)。
 久し振りにいいモン見させて戴いたって感じでした。

 

 今ではリンク張らせていただいていますので、興味のある方は是非行ってみて下さいッ(力説)。

 

ここからも行けます。 → 

※ 現在閉鎖されています。

 

 

  
 歌って、好きです。
 インストロメンタルの曲も好きですが、歌詞があるともっと楽しくなります。

 その歌詞を第三者がいろいろと面白可笑しく変えたもの、「替え歌」

 この言葉遊び、やっぱり私は大好きです。

 

 そんなものかと、思いつつ。 

終わる。