※今回は中国モノと云うことで、漢字が多用されています。読めない(表示されない、化けている)
『光栄(KOEI)』というゲーム会社のソフトで代表的なものといえば、 もその1つだと思うのですが、一番多いのは 歴史物のシュミレーションゲーム(以下SLG)ではないでしょうか。 それこそ日本の戦国時代モノから中国三国時代の作品まで、いろいろあります。 さて、中国4大演義といえば『三国志演義』『西遊記』『水滸伝』と、そして『封神演義』だそうです。その辺、けっこう聞く人や書物によってバラバラなのですが、この4作品が中国モノとして代表格の歴史関係の物語であることは、確かだと思います。
そんな私ですが、いろいろPSのゲームを「何をしようか」と探しているときに、この『光栄』の『封神演義』を見つけ、購入。 それはともかく。 ここで、『封神演義』を知らない人に、ちょっとだけ簡単に説明しましょう。 掻い摘んで云えば。 武具は宝貝(ぱおぺえ)と呼ばれる物で、剣や槍などの武器や、兜などの防具と多種多彩。 仙人がいる訳だから当然様々な術が登場する、 なかなかけっこうファンタジー(笑)。 さすがWJで連載され人気を誇っただけのことはある(え?)。
それでは、このゲーム、光栄版『封神演義』について、感想を語ってみましょうか。
◆◆ ゲームシステムについて ◆◆ まぁ、ジャンル的にはRPGシュミレーションですね。『ファイアーエムブレム』(以下『FE』)シリーズのような。戦闘と戦闘の間に物語の進展があり、仲間が加わったり次の戦闘の伏線があったり。ユニットによっては戦闘の最中に仲間になる者もいます。 楽でいいですが、今まで「仲間にするには(好感度・一定のイベントの発生など)条件が必要」というゲームばかりやってきたので、何となく肩すかし喰らった気分になりました。 それから。話と話の間で闘技場のようなものがあったり、戦闘中にセーブができたりする辺り、『FE』の中でも、『聖戦の系譜』とかなり似ています。
◆◆ 戦闘について ◆◆ ゲーム自体の難易度は、『FE』や『サクラ大戦』などで戦闘SLGに慣れてさえいれば、そんなに難しいモノではありません。 とか、そういった面での計画性は必要ですが。 でも攻略本ナシでは、どうしても無理あります。一応『数部隊に分かれることがあるから、まんべんなく育てた方がいい』という注意書きが取扱説明書にもありますけれど。 さて、このゲーム。戦闘に出撃するメンバーの決定では、重要な要素は『速さ』。 ……ってなこともしばしば。 逆に、戦闘に出撃するメンバーの決定で、どうでもいいのが『福気』(フーチー)。何か、その日(その話)での調子の良し悪しのことで、微妙に戦闘に影響するらしい。 というか、『福気』がダウンしてても出てもらわなくちゃならないものは出てもらうし(笑)。 (太公望が「『福気』下がった」、というのをよく見たので)
◆◆ アイテムについて ◆◆ パラメータは、『仙桃』というアイテムで各術の素質を上げてないと、どんなにレベルアップしてもその数値以上の術は覚えられないという仕組み。この『仙桃』、後になればなるほど有り余るのは分かるんですが、 そして、いまいち最初から最後まで使い道が分からなかったのが『免戦符』(だったかな? あまりに使わないので名前忘れました……)。 別に構わなかったのでしょう(笑)。 宝貝は、まぁどれも使い道があってよかったんですが。武器として使える宝貝、『弓』が異様に少なかったような気がするのは気のせいか。まぁ、それでも充分強かったですけれどね。
◆◆ 物語について ◆◆ いやもう別に、普通の『封神演義』と大して変わらない ………… と思います、多分(笑)。何せ本家の『封神』を知らない、知っているのは週刊少年ジャンプで連載されていた藤崎 竜先生の『封神演義』だけなので、それとの差という事になりますが。まぁ、この藤崎先生の『封神』もかなりオリジナル要素が濃い部分があると思うので、参考になるかどうか。 とりあえず人物相関図でいくと、「これってどうなん?」って部分はやはり多くありましたけれどね。 主人公・太公望。プレイヤーは『太公望』となり、戦いの指揮を執っていく訳です。 太公望を取り合いしているEDってのは、どうよ?? そして、煮え切らない太公望。いやん。 このエンディングには大笑いしました。 つーか、白鶴童子って本当は男の子のハズなんですが
(このゲームでは女の子だった……)。 あと、嬋玉と幼なじみ、という黄天化。結構2人もいい感じに見えたのに。 で、敵には女たくさんいるのに、太公望一味って女っ気ないし。 いいのか?これで ……。
それ以外だと。 趙公明、彼のポジションが、いまいちはっきりしなかった。というのも、前述の「条件によっては仲間になる」というキャラだったためかと、今では思います。 それ以外は、物語の進行は別段面白いのはなかったような気がします。
◆◆ 登場人物 語り ◆◆ 主人公 ―――― 私、よりにもよって彼に『麻黄(アサギ)』という名前を付けてしまいました(笑)。 しかも、音読みならともかく訓読みの名前にしてしまったので、 (ごめん麻黄/大笑)
そんな主人公・太公望、もとい麻黄ですが。 血迷った事を考えてしまったくらい、可愛い(おいおい)。 ………… 原作では70〜80歳代くらいの爺なんですけどね(禁句)。
で。今回のゲーム『封神』でのイチオシキャラは、何と云っても黄天化♪ 丈の長いスカートみたいな服装で剣振り回しているところとか(笑)。 藤崎先生の『封神』でも、天化に惚れてました。その彼とは外見は勿論、性格とか全然イメージが違うんですけれど。 なのにゲームの天化は斜に構えたひねくれ者で、父親との仲も非常に悪かった(でも弟の天祥には甘い/笑)。 でも、“生まれながらの戦士”って部分が共通なんでしょうね。戦っているシーンとか、OPムービーでは群を抜いて格好良かった★(キッと振り返る太公望もポイント高かったけれど/笑)。
そして、一番の鬼神(オニのよーに強かったキャラ)は、黄天祥。前述の黄天化の弟です。初期装備が弓だったため、全編通して弓の使い手でした(仙桃の使い方によっては、初期に所持していた『剣』の素質を上げて剣士にすることも可能だったのですが)。 と思いました。 けれど、洞府の仙人でもうまくいけば(麻痺させて)低いレベルでも倒せるという強さ、彼に頼ると別のユニットが育たなくなる(その仙人を倒すと、次に登場するその仙人はレベルが高くなっているので)ので、ある意味危険なユニットでもありました ……。
で、こんな黄兄弟の父親・黄飛虎はというと。
(笑/ごめんなさい) 一応、太公望の仲間になる一番最初のキャラで黄一族の長であるためか、強制出撃ユニットになることも多かったのですが。守備力も攻撃力も、けっこう抜群のものを持っていたのですが。如何せん、遅い遅い遅い!(そこまで云わんでも……)。 ↓ なかなか敵に攻撃できない ↓ 経験値が稼げない ↓ 弱いまま という悪循環。で、速攻で2軍落ち。うーむ。 逆に、戦闘でレギュラーだったのはナタク、楊ゼン(すみません、漢字変換できません)。後半戦では崇黒虎とか。ナタクの兄で双子のキンタとモクタ(ナタクと一緒で『タ』の漢字が出てこない……『金』と『木』です)もよく使いました。 けどどんなキャラクターもそれなりに魅力があったりして、楽しめるゲームでした♪
|