言葉遊びをするように。

《社会科のお勉強?》

 
 って、好きです。

 インストロメンタルの曲も好きですが(クラシックとか、ピアノ曲とか、ゲーム・アニメのBGMとか)。
 歌詞があると、情景とか、もっと思い浮かべ安くなりますよね。
 国語の教科書に載ってるような、文学史に燦然と輝くような、そんな立派な(?)詩でなくても、心に響く、心に残るものは沢山あります。

 私はカラオケに行くのが好きです(あまり行けませんけれど‥‥‥1人で行く勇気がないので)。
 自分自身が歌うのも、もちろん好きですが。人が歌うのを見るのも好きです。
 ‥‥‥というか、歌詞を見るのが大好きなのです。

 さて。そんな歌詞を、第三者がいろいろと、面白可笑しく変えたもの。

 「替え歌」というものがあります。

 言葉遊びのようで、私はそれも大好きです。
 今回は、いくつかのテーマでそれについてお話をして、今も心に残る替え歌を紹介しようと思います。

 さて、まず手始めに、1つ目は
 私の人生で、実は一番役に立った替え歌(笑)。

 昔、みのり書房という所から、『アニパロコミックス』という雑誌が出ていました(以下『アニパロ』)
 アニメやマンガのパロディを多数掲載した雑誌で、今も大切に保管しています(時々読んでます/笑)。
 その弟分として、
『アニパロJunior』というものもありました(以下『ジュニア』)
 それらの雑誌の投稿コーナーにも、替え歌のコーナーがありまして。
 今でも憶えているものが、いくつかあります。

 ♪ 模擬 模擬 試験 模擬試験 世界のうちでお前ほど
  受験生
(わたし)を悩ます ものはない
  どうしてそんなに難しいのか 〜 ♪
(『もしもしカメよ』の節で)

 ‥‥‥という、学生ならではの歌とか(苦笑)。

 ♪ ぼうや よい子だ 珠出しな 珠を出したら武装しな
  武装したなら 戦いな 遠い昔の 鎧伝説 〜 ♪

(『マンガ日本昔ばなし』の節で)

 ‥‥‥という、アニメ『鎧伝サムライトルーパー』の歌とか(古ッ)。

 いろんな、今見ると「しょーもない」という歌でも、当時は面白くって、けらけら笑っていたものです。
 ‥‥‥今でも笑ってますけど。

 んで。
 未だに「憶えててよかった」と思う歌が、1つだけありまして。

 ♪ 8代将軍の 徳川吉宗は 享保の改革する
  その中に一つある 幕府の法令は
  公事方御定書 〜 ♪
(『夢光年』の節で)

 読んだのが、ちょうど中2の頃で。
 ‥‥‥当時は、何のことかさっぱりでしたが(笑)。
 受験勉強していたときに再びこの言葉と遭遇して、「これかーッ!!」と思いました。

 お陰で、この当時(江戸後期)の3つの改革『享保の改革』『寛政の改革』『天保の改革』のうち、『享保の改革』だけは完璧でした♪

 しかし如何せん、このとき私、『夢光年』という歌を知らなかったんですよ。
 だから最初は、替え歌は歌えなくて、歌詞丸憶え
 そんな調子で、この続き、憶えていないんです。

 やっぱり知識っていうのは、丸憶えなんてできないものですね‥‥‥。
 まだ雑誌自体を捨ててないので、調べれば見つかると思いますけれど(100冊近い中から見つけ出すのも‥‥‥)

 ちなみに、この『夢光年』という歌。
 『宇宙船サジタリウス』というアニメの主題歌(ED?)ということだけは知っていましたが。
 当時の私の認識は
「影山ヒロノブが『DRAGON BALL Z』のOPを歌う前に、歌った歌」というだけ(何/笑)。
 今は知っています。フルコーラス、歌えます。

 社会科の授業を塾でする度に、すっごく生徒にこの歌を教えたくなるのですが、もとの歌知らないだろうから、伝えたことはありません。

 さて、余談ですが。

 替え歌でなくても、そういったインパクトやリズムで教科書の知識を習得するものとして。
 語呂合わせっていうのもありますよね。
 特に、年号なんかは多いです。
 もうとうの昔に学生を終えられ、歴史なんか殆ど憶えていないという方でも、2〜3つくらいは余裕で言えるのではないでしょうか。

 十年くらい前、『おれは直角』というマンガがアニメ化したとき、そのOP『学問のスズメ』では、次のような有名どころの語呂合わせが、年号に限らず沢山出てきていました。
 年号だけでも、

 鳴くよウグイス平安京(794 平安京遷都)  いい国作ろう鎌倉幕府(1192 鎌倉幕府)
 白紙に戻そう遣唐使(894 遣唐使廃止)   意欲に燃えるコロンブス(1492 コロンブスの米大陸発見) 
 なんと名前は平城京(710 平城京)     戦をなくそうロンドン会議(1930 ロンドン軍縮会議)  
 大化の改新 虫5匹(645 大化の改新)   人世虚しき応仁の乱(1467 応仁の乱)

 ‥‥‥どえらい歌ですね(笑)。替え歌なんて、作る気にもなりません。

 で、その『アニパロ』には、各ページの左右の余白(いわゆるハシラと呼ばれるスペース)に、そういったものを掲載していました。もちろんこれも、読者からの投稿作品ですが。
 憶えているのは‥‥‥実はそんなにないです。

 でも、一番インパクトあったのは。

 人にねばねば
(1288 納豆伝来)


 

 ‥‥‥マヂデスカ(疑)。
つーか、調べようがないというか。

憶えてても意味がないというか(笑)。

 

当時の私には、

納豆って、伝来したモノだったのか
(しかも鎌倉時代なんて、新しすぎる‥‥‥)
と思っただけですが。


 そして次点で。

  1  7    89
 いなな馬にオスカルまたがる(1789 フランス革命)

 ‥‥‥いや、言いたいことは分かるんですが、ね。


 「789」なんて続き番号くらい、語呂合わせ無しで憶えんかい!! とツッコミを入れた気が。
 というよりも、この語呂合わせ。
 素直に数字に直して読むと、1798982(いななく白馬に)になりませんか?

 それから、役に立つのが遅すぎたのが。

 星矢とムーミン記念撮影
(1863 薩英戦争)

 ‥‥‥ 中学の教科書レベルで、『薩英戦争』は出てきませんでした(少なくとも当時は)。

 この戦争によって、それまで攘夷(外国人は討伐すべきという思想)を掲げていた薩摩藩がその無謀を知り、同じように馬関戦争
(下関砲撃)で外国人に立ち向かうことの愚かさを知った長州と結託して、あの有名な『薩長同盟』を成し、幕末の日本を動かして
いく
――――という、日本の歴史を語る上で、ものすごく重要な出来事だと思うのですが。

 ちなみに何で『星矢』と『ムーミン』なのかというと。
 藤田わかという先生が、『アニパロ』で、『聖闘士星矢』が出てくるマンガ(『世紀末翼伝説』)を、『ジュニア』で『ムーミン』が出てくるマンガ(『ムーミン谷のサムライ』)を、それぞれ描いていらっしゃったからだと思います。

 こういった替え歌や語呂合わせとかがもっと沢山あれば、勉強ももっと楽しくなるのでしょうと、思ってしまう今日この頃でした‥‥‥。

 
 

 そんなものかと、思いつつ。 

その2『切ない、はずなのに。』に続く。