《 『武刃街 − BUJINGAI − 』 》

武刃街 − BUJINGAI −
プレイ感想
Gacktさんファン's side ]

 

ゲーマー's side]はこちら

 

 テレビやビデオ、ラジオやネットなど、いろんな情報伝達手段、いわゆる『メディア』っていうものが沢山あるこの時代ですが。ゲームって、メディアの一種として数えていいと思います。

 芸能人が『ゲーム』を出す(或いはゲームに登場する)、そんなことは10年以上前のファミコン(以下FC)時代からあったことで、今では全く珍しくありません。

 FCでは、かつて「時代を先取りしすぎた」と言われたゲームソフト・ビートたけし『たけしの挑戦状』をはじめ、同じくお笑い芸人が出てくるところでは明石家 さんま『さんまの名探偵』所 ジョージ『所さんのまもるもせめるも』田代 まさし『田代まさしのプリンセスがいっぱい』、歌手やアイドルでは光GENJI ローラーパニック』とか聖飢魔II、他にも舛添 要一 朝までファミコン』とか(マニアックだなぁ……)。スーパーファミコン(以下SFC)でも松村 邦洋伝 最強の歴史をぬりかえろ!』とか、もう思い出せないくらいいろいろとありました。

 

 さて、プレイステーション(以下PS)ではどうでしょう。

 

 私が持っている限りでは、GLAY『コンプリート・ワークス』LA'rc-en-Ciel『激突トマラルク』

 GLAYの『コンプリート...』は作品集(今まで出したCDやビデオのジャケット、曲の一部を紹介するもの。ハードがPSというだけでゲーム要素は皆無)。
 LA'rc-en-Cielの『トマラルク』はかけっこゲーム(といっていいのか……/笑)。

 なんか、それぞれに性格(バンドの持ち味、性質)が出ているような感じですよね。

 

 

 さて。そんな状況で。

 ある日のこと。10年来のお友達(けっこうゲーマー)と久々に一緒に食事した、その帰りにゲームショップに寄りました。
 パッケージなどを見ながらいろいろなゲームの話をしていると、ある中古の本のソフトを指して彼女は言いました。

「これ、Gacktのゲームよ」

 

 

何ですとーッ!?

 

 とりあえず、「Gacktさんがゲームに出てる」と聞いた瞬間、頭の中で速攻で考えたことは

「ジャンルはッ? ゲームのジャンルは何っ!?」

ということでした
(ジャンルによって得手不得手があるため/笑)

 でも、友人が指したパッケージを見た瞬間。

 

そんなの、
時空の彼方
んでいっちゃいました。

 

ショッキングピンク色した
ツンツン頭の男……。

 頭ン中、一瞬白紙に(笑)。

 でも顔は、まさしくGacktさん。

 似合うっつーか、

それが似合う顔ってのもどうよ?
というか。さすがです。

 

 

 そしてジャンルは ………… アクションでした。

 やっぱり、アーティストのゲーム作品はその個性が出ますね〜。

「うわ〜〜、似合いそう♪」

 と思ったのですよ。

 だってGacktさん、

OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)
『新 北斗の拳

声優で出ちゃったくらいですから。

 『北斗の拳』ですよ、あの『北斗の拳』

 かつてT.M.Revolution(西川 貴教)が『るろうに剣心』『機動戦士ガンダムSEED』で同じことをやってます(OPやEDなどを歌いつつ、その作品本編で声優もする)が、

断然
濃さが違います(笑)。

 

 

 

 ところが、ここには壁があり。

 アクションって、実は私がかなり苦手とするものなのです(一番苦手なのはシューティング)。
 で、その時は手持ちがなかったこともあり、その時は見送りました。
 ただ、その次に寄った書店でゲームの攻略本コーナーに『武刃街』のがあったのを見て、「いつか買ってみようか」程度には考えていましたが。

 さて。
 ゲーム好きですが、アクションというジャンルは得意ではない、むしろ苦手な私。

 嘗て一世を風靡した『スーパーマリオブラザーズ』(FC/任天堂)、あれの1−1は土管のワープゾーン利用でやっとクリア(それって半分以上土管の中でわ?)、そして続く1−2ではエレベータでいつも落ちるというくらい、アクションが苦手。

 それでも。
 それから数日後、購入しましたよ『武刃街』。もちろん攻略本も(笑)。

ゲームの内容だとか、
そういうのはこちら
( ゲーマーとしての感想)に
詳しく書いておくんで、
ここでは端折りますね。

 

 

 とりあえず総合的な感想としては、

少々ゲームができなくても
根性(というか根気)がある人なら
けっこう楽しめるんではなかろうか、

…… というところ。だから、

Gacktさん好き
PS持ってて、
時間に余裕のある

(1つの面が長くてその分時間がかかるから)、

…… そんな条件が揃っている私みたいな人(笑)がいたら、是非お勧めしたいです。

実際、そんな都合のいい人ってそうそういないと思うけど。

 

 

■  ■  ■  ■

 

 

 さて。
 Gacktさんといえば、いろいろなメディアで作品を手がけてます。音楽だけでなく映画、小説は有名ですね(あとメディアではないですが、シルバーアクセも作品という点では同じですよね)。
 とりあえず、アニメの声優(しかも『北斗の拳』! 濃すぎですハマりすぎですGacktさん!まだ観てないけど!← え)やったと聞いたときにゃ、もう素でビックリしました。

 私は学生時代(就職してからも少し)10年くらいアニメファンやってたため、

Gacktさんがアニソン歌ってる…」
(アニソン=アニメソングの略)

 …… というだけでクラリときました。

 実際には、「Gacktさんがアニメの歌を歌った」というと語弊があります。前述の『北斗の拳』のテーマになった『LU:NA』『OASIS』は、もともとアルバムの曲としてあったものをこのアニメのためにわざわざシングルカットしたらしいのです。
 しかし …… よりにもよって『北斗の拳』の世界観に合う、という曲があったっていうのも、どうですかGacktさん(笑)。

 

 音楽雑誌(WO)でも「アニメ好き、コミック好き」と言われてるし、『ガンダム』(いわゆる『1stガンダム』)の台詞を暗記してるというし。武論尊先生(『北斗の拳』原作者)とも「凄く気が合う」言うてるし、とあるコミックス(吉田秋生先生の「バナナフィッシュ」)をモチーフに書いた歌があるらしいですし、特番『ガンダムうぉ〜か〜』では、かのシャア=アズナブルの台詞(というか口調)にツッコミを入れてるというし(大笑)。

 

りがたし、
Gacktさん(笑)。

 

 ま、まぁそれはともかく。

 この『武刃街』というゲームでも、声優をしているんですが。

いやはや、どのインタビューを見ても読んでも、(今回ゲームの声をあてての)Gacktさんの感想は

「台詞が欲しかった」

なのには(苦笑)。

主人公・劉(ラオ)の声をあててるっていっても、

「うぉおおッ」とか「しゃあッ」とか

叫び声ばかりなんですよね……。

 まァ最近のゲームは、みんなそんな感じ(主人公には台詞がない)ですが。

 

 
 あと、あるアイテムを集めると、サービスでGacktさんがプレイヤーに向けていろいろ言ってくれます。

 剣である一定数の連斬を達成すると

「やった」「すごいや」20連斬)
「うまいね」「うーん、いけてる」30連斬)
「もっとやろう」「ゲーマーなんだね」50連斬)

等々。

 攻撃を受けてダウンすると

「痛いよ……」「ほら、がんばって」

とか。

 体力少なくなると

「眠りたくない」「苦しいよ」

とか。

 ゲームオーバーで継続か終了か選ぶ最中

「僕は納得できない」
「ここで終わっていいの?」
と、

 継続時の

「舞い上がれ、不死鳥のように」

は、よく聞きました(よくゲームオーバーになったから/笑)

 他にも、ロードファイル選択時の「君が望むなら」とかセーブ終了時の「もう大丈夫だよ」とかは、Gacktさんらしいな〜と思ったり。

 

 尤も、ゲームをプレイしたGacktさん本人は、それを

「イライラするね、     
自分に言われると(笑)」

と言っていましたけれど(そりゃそうだ)。

 

 

 とにかく、いろんな視点から楽しめるゲームでした。

 が。

 最後に、声をにして。

 目下、この『武刃街』というゲーム、月刊誌「マガジンZ(ゼット)でマンガ版がスタートしておりますが。

 このゲームの主人公・Gacktさんとを同一の者としてしか見られない方は、

マンガ版は
見ない方が無難です(笑)。

 ゲーム設定集のインタビューにて、「とんでもない漫画になっているので、Gacktさん好きな人は読まない方がいいかな?(笑)」と、脚本家自ら言っていますが、

本当に、無茶苦茶とんでもないです
(いや、私は気にしないんですが …… かなり面食らったけどι)。

 

 

 そんな訳で。

 

 

 今度はどんなメディアで何をやらかしてくれるんだろうと、いろいろ考えたりしてしまうのでした。